岡山県看護協会概要
理念
人間の尊厳と権利を尊重し県民の健康と福祉に寄与する
目的
保健師、助産師、看護師及び准看護師が教育と研鑽に根差した専門性に基づき、看護の質の向上を図るとともに、安心して働き続けられる環境づくりを推進し、あわせて人々のニーズに応える看護領域の開発・展開を図ることにより、人々の健康な生活の実現に寄与する。
岡山県看護協会の7事業
- 公衆衛生の普及指導に関する事業
- 保健師、助産師、看護師及び准看護師の職能向上に関する事業
- 看護職員の労働環境等の改善及び福祉の向上による人々の健康及び福祉の増進に関する事業
- 看護職員の確保・定着に関する事業
- 訪問看護、居宅介護支援及び療養通所介護に関する事業
- 施設の貸与に関する事業
- その他この法人の目的を達成するために必要な事業
沿革
昭和23年 (1948年) | 日本看護協会岡山県支部結成 |
昭和49年 (1974年) | 社団法人岡山県看護協会設立(4.6) |
昭和50年 (1975年) | 日本看護協会保健婦・助産婦・看護婦部会岡山県支部会員は全員社団法人岡山県看護協会に加入することを決定(6.20) 天満屋ベビー用品売場で母子健康相談開始(毎日曜日) 看護研修センターを奥津町へ設置 岡山県ナースバンク設立。場所は岡山県婦人会館(10.1) |
昭和51年 (1976年) | 第1回社団法人岡山県看護協会総会開催(7.3) 看護協会機関紙「看護協会だより」発刊 |
昭和53年 (1978年) | 看護会館落成。ナースバンク事務所は看護会館に移転(5.10) 無料職業紹介所の認可を受け職業紹介を開始(6.30) 岡山県が母子三冠達成し、協会が県知事から感謝状を受ける |
昭和54年 (1979年) | 奥津看護研修センター焼失し、閉所 |
昭和58年 (1983年) | 三木記念賞(社会部門)受賞 |
昭和59年 (1984年) | 岡山県健康づくり財団対がん事業部へがん制圧事業に募金、以後毎年実施 |
昭和64年 (1989年) | 日本看護協会岡山県支部設立40周年記念事業として「おかやまの看護展」開催(10.27~11.1)(以後、毎年開催) |
平成3年 (1991年) | 「病院の日・看護の日」創設、看護大会、看護フェア実施、
看護協会・看護連盟推薦の県議会議員阿部寿満子氏誕生 |
平成4年 (1992年) | 訪問看護ステーション岡山ケアステーション開設(12.1) |
平成 5年 (1993年) | 岡山県ナースセンター指定(2.6) |
平成7年 (1995年) | 岡山県看護研修センター竣工開所式(管理運営を看護協会が受託) ナースセンター事務所を岡山県看護研修センター2階に移転(4.1) |
平成8年 (1996年) | 専務理事を配置(7.1) |
平成10年 (1998年) | みつ訪問看護ステーション看護協会開所(4.1) 「訪問看護ステーション岡山ケアステーション」を「岡山訪問看護ステーション看護協会」と名称変更(6.12) |
平成11年 (1999年) | 山陽新聞社より松岡良明賞受賞(9.7) 看護協会ホームページ開設 |
平成12年 (2000年) | 岡山居宅介護支援センター看護協会開設(4.1) |
平成13年 (2001年) | 常務理事を設置(7.1) |
平成14年 (2002年) | みつ居宅介護支援センター看護協会開設(7.1) 「まちの保健室」を高島屋地下2階に開設(7.27)、以後、毎週土・日曜日開催 岡山県三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)に加入、岡山県四師会となる(12.1) |
平成15年 (2003年) | 岡山県看護協会教育理念を制定 |
平成17年 (2005年) | 看護会館を土曜日を開館とし、月曜日を休館とした(4.1) |
平成19年 (2007年) | 岡山訪問看護ステーション看護協会等が看護会館から竹田に移転(3.22竣工式) 岡山訪問看護ステーション看護協会において療養通所介護事業を開始 |
平成20年 (2008年) | 新看護会館落成式式典(4.20) |
平成21年 (2009年) | 岡山県より看護研修センターを無償譲渡(4.1) |
平成24年 (2012年) | 公益社団法人として移行(4.1) 大規模災害時の福祉避難所人的支援協定を岡山市と締結(5.8) |
平成25年 (2013年) | 四師会による災害時の医療救護活動に関する協定を締結(6.1) |
平成27年 (2015年) | 岡山県民の健康づくりの推進に向けた包括的連携に関する協定を全国健康保険協会岡山支部と締結(11.17) |
平成28年 (2016年) | 吉備中央訪問看護ステーション看護協会開所(3.12) 岡山県と「災害時の医療救護活動に関する協定」を締結 (5.18) AMDAと「災害時の連携協力に関する協定」を締結 (7.5) |
平成29年 (2017年) | 看護会館を月~金曜日開館とし、土日祝を休館とした (4.1) |
平成30年 (2018年) | 豪雨災害(7.6)により「岡山県看護協会豪雨災害対策本部」を立ち上げ災害支援ナースを派遣 |
令和元年 (2019年) | 協会立岡山訪問看護ステーションのサテライト「Myステーション看護協会北長瀬」を開設 G20大阪サミットの関連閣僚会議記念行事の開催 旧県職員寮の土地の取得 |
令和2年 (2020年) | 新型コロナウイルス感染症対策への支援 訪問看護総合支援センターの開設 |
■公衆衛生の普及指導に関する事業
健康相談及び知識の普及
まちの保健室事業
学校に保健室があるように、地域にも身体や心について気がかりなことを相談したい時、介護支援の情報が欲しい時などに気軽に利用できる場を設けています。
- まちの保健室(街頭での健康相談、おかやまの看護展等)
- 支部で開催する「まちの保健室」
地域での健康応援出前講座(申込制)
会員が地域に出向いて、公民館、サークルや婦人会等で身近な健康問題についてお話しします。
看護の普及啓発活動
看護の日(5月12日)・看護週間(5月12日を含む1週間)事業
・ 看護大会
記念講演会、看護職の活動紹介、ミニコンサート等
・ふれあい看護体験
地域の住民に保健医療福祉施設等が看護の心を伝えるため、見学や簡単な看護体験、関係者との交流などを行う
・ 看護の出前事業
児童・生徒を対象に「看護のこころ」「いのちの大切さ」等を看護職が学校に出向き看護の魅力を伝える
「国際助産師の日」記念事業
助産師の施設を展示紹介、乳児の身体測定、助産師による健康相談等
看護進路ガイダンス開催
看護職を目指す小学生・中学生・高校生等への情報提供と進路相談
ナーシングパス発行(ホームページ掲載)
看護職を目指す小学生・中学生・高校生等へのガイドブック
災害・感染症等の健康危機対策支援の活動
- 災害支援ナース(災害・新興感染症等対応)
⇒災害支援ナース - 災害発生時、医療施設・避難所等での医療救護活動
- 協定締結機関との連携と情報交換
- 災害時並びに感染症発生時医療派遣チームへの参加
寄付金・義援金募集活動
- がん征圧運動等寄付金募集
- 甚大な災害発生時等の義援金募集
■保健師、助産師、看護師及び准看護師の職能向上に関する事業
キャリア開発を支援する充実した教育研修プログラム
岡山県看護協会は、社会情勢を踏まえ、会員・非会員のニーズを把握するとともに、日本看護協会の教育計画基本方針を参考にして、看護職の能力開発支援に向けた教育研修プログラムを充実させています。
教育理念
岡山県看護協会は、看護職が専門職としての倫理を遵守し、変化する社会のニーズに対応した専門性の高い看護を提供できるよう、キャリア開発を支援する。
教育目的
- 看護専門職として継続的に研鑽し、社会のニーズに対応した質の高いヘルスケアサービスが提供できる人材を育成する。
- 地域包括ケアシステムの構築・推進のため多職種と連携・協働し、看護職の役割を発展させる能力の育成を目指す。
教育目標
- 倫理綱領に基づいて、ケアの受け手の尊厳と多様性を尊重した看護を学ぶ看護職を支援する。
- 科学的根拠に基づいた看護実践能力が向上するように支援する。
- 専門職業人として自己研鑽し、自らキャリア開発することができるように支援する。
- 地域包括ケアシステムの構築においてリーダーシップを発揮し、コーディネートができる看護職を育成する。
- 社会の変化や現状に即した看護マネジメントができるよう看護管理能力向上を支援する。
新人研修からスペシャリスト支援まで幅広く”学びの場”を開いています。 教育方針PEACH(Passion・Empowerment・Action・Communication・Hope) |
看護実践能力向上研修 看護実践能力の核として必要な4つの力(意思決定を支える力、ニーズをとらえる力、協働する力、ケアする力)を育成する研修と、自己教育・研究能力・組織的役割遂行能力向上の研修があります。 |
認定看護管理者教育課程 ファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルの3課程を開講しています。保健医療福祉を取り巻く環境の変化に対応し、創造的に組織を発展させることができる力を有する看護管理者の育成を目指しています。 |
保健師助産師看護師実習指導者講習会(特定分野も含む) 実習施設で実習指導の任にあたる人が実習指導者としての役割を理解し、効率的な実習指導ができるように必要な知識・技術を修得する講習会です。 |
岡山県看護学会 各施設の研究や実践報告などを県内に発信する場として、学会を毎年開催しています。査読時に査読委員からアドバイスを受けることができます。 |
医療安全管理者養成研修 医療・看護現場でリスクマネジメントを効果的に行う医療安全管理者を養成します。 |
■訪問看護支援センター事業
岡山県内の訪問看護ステーションの連携機能を強化し、小規模事業所の機能拡大を図ることにより訪問看護サービスの安定した提供体制を確保したり、新卒・新任訪問看護師の育成、プラチナナース登録制度等による人材確保ができるよう、3つの目的・7つの機能に関する事業に取り組んでいます。
Ⅰ.経営支援
1.事業所運営基盤整備支援
訪問看護ステーションの機能強化に向けた事業連携検討委員会及び地域部会の開催、開設1年以内の事業所の支援・相談、事業所間のネットワーク化・連携システム、ICTの活用
2.訪問看護事業所の開設支援
事業所の開設支援・相談
Ⅱ.人材確保
3.潜在看護師・プラチナナース等の就業及び転職促進
プラチナナースの登録制度の推進
4.人材出向支援
看護職員出向・交流研修事業の推進、中堅看護職員の施設間研修の推進
5.新卒・新任訪問看護師採用に向けた取り組み
新卒・新任訪問看護師の就職・育成支援・相談、新任訪問看護師のプリセプターの支援
Ⅲ.訪問看護の質の向上
6.訪問看護に関する情報分析
訪問看護ステーション連絡協議会と連携して訪問看護の課題抽出
7.教育・研修実施体制の組織化
看護学生の地域・在宅看護論実習の相談対応、各地域での教育実施体制づくり
■看護職員の労働環境等の改善及び福祉の向上による人々の健康及び福祉の増進に関する事業
看護職員の働き方改革の推進
看護職が生涯を通して健康で安全に働き続けられる職場を目指しています。
- 勤務環境に関する実態調査
- ヘルシーワークプレイスの実現、ハラスメント対策
- タスクシフト・タスクシェア
- 処遇改善等
- 職場環境改善のための講習会
こころの健康相談
医療安全管理体制強化
- 医療安全情報の収集・発信
- 医療安全への意識啓発
- 医療安全管理者の養成と支援
- 医療安全に関する相談対応
- 医療事故調査制度に関する対応
■看護職員の確保・定着に関する事業
ナースセンター
看護職として働きたいあなたを応援します
ナースセンターは「看護師等の人材確保の促進に関する法律」に基づき、岡山県看護協会が岡山県の指定を受けて運営する、看護職のための無料職業紹介所です。(病院等から紹介料はいただいておりません)
ハローワークと連携してお仕事探しをサポートします( 086-226-3639)
⇒ ナースセンター
就業相談
看護職の相談員が、求職者の働き方にあった就業先を一緒に探します。
ナースセンター | 対面・オンライン・電話・メール (月~金 9:00~16:00) |
ハローワーク | ・ハローワーク岡山 (毎週木曜日 9:30~12:30) ・ハローワーク倉敷中央倉敷わかものハローワーク内 (毎月第1・第3火曜日 13:30~15:00) ・ハローワーク津山 (毎月第1・第3火曜日 9:30~12:00) ・ハローワーク笠岡 (毎月第1・第3木曜日 9:30~12:30) |
地域 | 就職フェア等イベントと同時開催(ホームページ等でお知らせします) |
求職・求人サイト
無料求職・求人サイト「eナースセンター」
自分の希望する勤務地やライフスタイルに合わせた求人を探すことができます。
登録情報を基に、希望に合った求人施設の紹介や、研修等の最新情報発信など、相談員があなたの再就業を支援します。
日本看護協会と都道府県看護協会による運営で、無料で安心して利用できます。
届出制度
届出登録サイト「とどけるん」
保健師・助産師・看護師・准看護師の免許をお持ちで、退職あるいは未就業の方が「ナースセンター」に届け出る制度であり、法で定められた看護職の努力義務です。定年による退職や、就業先が決まっている場合も届け出る必要があります。「とどけるん」登録で、再就業に役立つ情報をお届けします。
<届出方法>
- パソコン・スマートフォンから入力
- 届出票を郵送(個人)
- 届出票を看護管理者がまとめて提出
岡山生き活き「プラチナナース」事業
- プラチナナースとは、定年退職を迎える、または定年を迎えた経験豊富な看護職の方々のことです。
- 看護職が生涯現役として活躍し、地域における看護の質向上、人材不足の緩和を図ることを目的としています。
- 「プラチナナースサポートセンター(岡山県ナースセンター内)」に登録されると、活躍できる場をコーディネートします。
就労促進のための講習会
再就業に必要な知識・技術を習得できます。
- 職場復帰のための看護技術講習会 毎月2回
- 地域における出前看護技術講習会
- 各病院や地域での研修会
- 訪問看護師養成講習会(訪問看護を目指す人のための講習会です)
- セカンドキャリア研修会(経験を活かして次のステップへの準備に役立ちます)
■訪問看護、居宅介護支援及び療養通所介護に関する事業
訪問看護・介護予防訪問看護
住み慣れた地域や家庭で、安心して療養ができるようお手伝いします。
1.訪問看護が受けられる方
病気やけが等により、ご家庭で療養されている方で、主治医が訪問看護を必要と認めた方(医療保険または介護保険が利用できます)
2.サービスの内容
病状に合わせた看護をいたします 病状の観察と判断/医師の指示による医療的処置/療養生活に関する相談・助言/認知症のケア/食事・清潔・排泄・移動の介助/リハビリテーション/精神・心理面のケア/人生の最終段階のケア、看取り |
ご家族への助言や相談 介護の方法/介護用品の紹介/家族の健康問題や悩みの相談 |
かかりつけの医師(医療機関)との連絡と調整 かかりつけの医師への病状の報告と相談/緊急時の対応等 |
3.利用料金
医療保険・介護保険・公費負担医療制度対象分の自己負担分と保険対象外実費分
地域密着型療養通所介護
医療と介護の両方を必要とする中重度要介護の方に、訪問看護ステーションと協働して専門的なケアを提供する通所サービスです。
1.ご利用いただける方
常に看護師による観察の必要な医療行為(胃瘻、吸引、褥瘡処置など)を必要とされる方
難病、認知症、脳血管疾患後遺症などの重度要介護者、がん末期の状態の方
2.サービスの内容
個別対応による送迎、食事、排泄などの介護をはじめ、必要な医療処置や日常生活上の世話および機能訓練など
居宅介護支援
介護保険をご利用になる介護の必要な方やご家族に、適切なサービスが利用できるようにお手伝いします。
サービスの内容
ご利用者やご家族からの相談・助言
- 要介護認定の申請代行
- 認定調査(市町村より委託)
介護サービス計画作成
- ご利用者やご家族の状況をふまえた居宅介護サービス計画の作成
- 介護サービス利用のための連絡調整