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これまで各部署で更新していた協会事務局、研修センター、在宅ケアサービス部門の3つのブログを、2017年4月から「岡山県看護協会ブログ」として統合しました。
 
 
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【在宅ケアサービス】思いに寄り添いながら

2024-12-04
カテゴリ:在宅ケアサービス

 末期癌余命半年のAさん。自宅での大好きな入浴が困難になり、入浴の希望と、ご家族の介護負担軽減を目的にデイナーシング看護協会(地域密着型療養通所介護)を利用されました。医療麻薬で疼痛コントロールされながら、食事や、入浴を行いました。入浴後には爽快感あり、笑顔で「気持ちよかった」と言われ入浴を楽しまれました。


 病状の進行に伴い、徐々に傾眠、食欲低下があり、送迎時の苦痛が強くなりました。私達はAさんの負担を考慮すると、このまま継続していいのかと葛藤もありましたが、ご本人、ご家族の利用継続の希望があり、その思いに寄り添いたいと思いました。医師、ケアマネージャー、訪問看護と連携し、できるだけ負担のかからない工夫をし、体調に応じてケアを行いました。


 最期は、点滴を受けながらの来所でしたが、「今日もまたお風呂に入れたね」と笑顔で喜ばれる様子を一回一回一緒に喜びました。


 余命半年と言われていましたが、それ以上の沢山の時間を過ごされ、職員と楽しく会話し、季節の行事を楽しまれました。春には楽しみにされていた花見に行き、嬉しそうに喜ばれ、穏やかに過ごされました。Aさんの笑顔がとても印象的で私達も優しくなれる心温まる時間を過ごせました。


 デイナーシング看護協会では、その人らしく、一人一人の思いに寄り添うことを大切にしています。

 

デイナーシング看護協会スタッフ

令和6年度第1回看護師職能集会を開催しました

2024-11-07
テーマ
病院から在宅へ向けた看取り ~ACPや多職種連携について考える~

日時
令和6年10月23日(水)9時30分~12時30分

開催方法
岡山県看護会館4階マスカットホールからオンライン配信

参加者
WEB 113名、職能委員 12名

プログラム
9:30 開会挨拶    看護師職能委員長 池田 悦子
9:35 話題提供
1) 浅野 直  氏 (あさのクリニック 院長)
2) 濱野 リカ 氏 (岡山済生会総合病院 看護師・社会福祉士)
3) 壽恵 雅彦 氏 (津山中央居宅介護支援事業所 介護支援専門員)
4) 田中 啓子 氏 (訪問看護ステーションりゅうそう 訪問看護認定看護師)
11:30 グループシェア
ACPでの困りごと、ACPでのこうしたいな、こうだったら良いななど
12:30 閉会挨拶 看護師職能副委員長 脇本 美香

詳細は「令和6年度第1回看護師職能集会報告書」をご参照ください

【在宅ケアサービス】子育てしながら楽しく

2024-11-06
カテゴリ:在宅ケアサービス
 この度事務職員さんが産休に入られました。大きなお腹で事務所内を動き回り、ギリギリまで元気に働いて下さいました。大きなトラブルなく、無事に産休に入られてホッとしています。元気な赤ちゃんを産んで、また元気に復帰してきてくれることを待っています。

 当ステーションにはママさん職員が多く在籍しています。子育てをしながら仕事をするのは大変なことも多いですが、お互いにフォローし合いながら頑張っています。

 訪問先でも「子育てしながらよく頑張っているね」と優しく声をかけて下さる利用者さん、ご家族さんも多く、いつも励まされています。時には「昔の子育てはこうだったのよ!」と子育て談議に花が咲くこともあり、仕事を持ちながら子育てをする上でのアドバイスを下さることもあります。生き生きと話をして下さることは元気の源かなと感じます。

 これからも利用者さん、ご家族さんが笑顔で生き生きと会話をして貰えるような訪問ができるように頑張って行きたいと思います。

岡山訪問看護ステーション看護協会スタッフ

がん征圧事業のための寄付金を贈呈しました

2024-10-23
カテゴリ:事務局
 10月23日(水)、岡山県健康づくり財団にがん征圧事業のための寄付金を贈呈しました。
 今年度は、134の施設・個人から合計 1,872,367円の寄付をいただきました。
 寄付にご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。

【在宅ケアサービス】その人らしさを大切に

2024-09-20
カテゴリ:在宅ケアサービス
 がん末期の A さん。積極的治療が難しくなり、緩和病棟に入られましたが、大好きな家に帰りたいとのご本人の強い思いに、ご家族も出来るものなら自宅で過ごさせてあげたいと、療養再開となりました。
痛みやしんどさが強くなり、清拭やおしめの交換も辛い状況で、モルヒネの注射を開始。

 ある日、日々介護する奥様から「お父さんお風呂好きだったんよ・・もう一度入れてあげたいけど、この状態だから無理よね・・」との言葉を聞き、ケアマネジャーに相談し、数日のうちに訪問入浴という形で実現。
準備をしている間はご本人もご家族も緊張した様子でしたが、お花の香りのお湯に浸かり、ご本人から「あー気持ちいい…」と笑顔がこぼれると、みんながホッとして冗談や笑い声も出て、とても和やかな時間になりました。

 その後はモルヒネの影響があり、Aさんの意識は傾眠状態となる時間が増えましたが、連日親戚や友人が次々と集って思い出話に花を咲かせ、賑やかな時間を過ごされました。そして入浴から5日後に、Aさんはご家族と愛犬に見守られて旅立たれました。
最初は「自宅で看取るなんて怖くて無理」と不安を口にされていた奥様でしたが、「お父さんらしい最期が過ごせた。家に連れて帰って一緒に過ごせて良かった」と伝えてくださいました。

 様々な職種がチームとなってサポートすることで、Aさんの希望が叶い、奥様のAさんに対する思いが実現しました。私自身、訪問看護の意義やチーム連携の大切さを改めて学ばせて頂き、今後に活きる大切な関わりとなりました。

岡山訪問看護ステーション看護協会スタッフ
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